マカオ出入国時のルールは、知らなければ大変な損をしてしまうことがあります。本当に知らなかった、うっかり、出来心で、という場合でも言い訳は通用しません。ルールを知って、対策しておけば安心です。気になる持ち込み制限や、お土産に関するよくある質問を解説します。
※2023年11月更新。1MOP=約20円
マカオ旅行の費用については、こちらの記事がおすすめです。
渡航情報
観光査証
90日以内の滞在の場合、ビザは不要です。
パスポートの残存有効期間
30日以内の滞在なら、30日+滞在日数。31日以上なら、3か月+滞在日数が必要です。
出入国書類
なし。
入国の際にパスポートに入国記録の小さな紙が挟まれます。なくしてもトラブルになることはありませんが、念のため記録は出国までそのままパスポートにはさんで保管してください。
持ち込み・持ち出し制限
絶対におみやげにしてはいけない禁断の持ち出し禁制品から、多額の現金の持ち運び、自撮り棒の取り扱い、たばこやお酒に関する規定など、持ち出し・持ち込みに関するよくある質問を紹介します。
お金の持ち込み・持ち出しに制限はある?
無制限ですが、12万MOP(約240万円)以上の現金や有価証券を持ち込み・持ち出しする際には税関への申告が必要です。
申告したお金に対する課税はありませんが、無断持ち込みが発覚した場合、1,000MOP(約20,000円)~最大で50万MOP(約1,000万円)の罰金が科されます。
カジノで遊ぶ際の基本ルールは、こちらをご覧ください。
タバコに関するよくある質問
喫煙者の方には少々厳しいのが香港・マカオです。タバコ1箱が、1,000円以上します。
持ち込み制限あり
免税範囲は19本(吸い始めた1箱)までです。ヘビースモーカーの方はご注意ください。
その他、葉巻は1本(25g以内)、巻きたばこ25g。数種類のたばこを持っている場合には、全てのたばこの合計が25gまでです。
1日にマカオへ持ち込めるたばこの総量が1人当たり25gまでとなりました。
1本0.7gと計算すると2箱にもなりません。
おみやげにタバコを頼まれたら?
「おみやげにタバコを買ってきて」
と頼まれた場合は、日本帰国前に香港やマカオの空港で購入してください。
日本出国の際にカートンで買ってしまうと、たばこの持ち込み制限に引っ掛かり、ほとんど没収されてしまいます。
電子タバコは持ち込める?
アイコスやプルームテックなど、加熱式たばこの持ち込みは禁止となりました。
税関で没収されるだけではなくトラブルになる可能性もありますので、残念ですが加熱式タバコを愛用なさっている方はご自宅に残しておいて、ご旅行中は紙巻きたばこなどをお楽しみください。
ライターは持ち込める?
規定は航空会社により異なります。
直行便のマカオ航空利用の場合、日本出発便はライターや安全マッチの小箱を1人1つまで持ち込み可能です。
ただし、ターボライターや万能マッチは没収されますので注意しましょう。
逆に帰国の際は、マカオ出発の全ての便でライターやマッチの持ち込みが禁止です。
スーツケースに入れて預けることも、手荷物として機内持ち込みすることもできません。
没収されてしまいますので、お土産にライターを買ったり、大事なライターを旅行に持って来たりすることがないよう、気をつけてください。
香港空港を利用する場合は、往路復路ともライターかマッチを1人1つまで機内持ち込みすることができます。
お酒は何本お土産にできる?
お土産など日本への持ち込みは、760ml(ワインのフルボトル程度)が1人あたり3本まで免税です。
マカオへの持ち込みは、アルコール度数30%以上が1リットルまで免税。30%以下なら無制限です。
ビーフジャーキーはお土産にできる?
ビーフジャーキーや肉鬚入りクッキーなどの肉製品は、日本への持ち込みが禁止されています。
禁止の対象は牛や豚のほか、ヤギ・羊・鹿・馬・鶏・鴨、ウサギ、みつばち由来のものです。
動物検疫所による輸入検査を受けず日本に持ち込んだ場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
肉製品は現地で楽しむに留め、おみやげとして持ち帰らないように注意しましょう。
自撮り棒は手荷物に入れていい?
セルフィーに便利な自撮り棒は、機内持ち込みが禁止されています。
30㎝以上の一脚三脚などの写真撮影用品も同様です。飛行機に乗る際はスーツケースに入れて、必ず預けるようにしてください。
ルールを守ってマカオ旅行を楽しもう!
意外なものが持ち込めなかったり、持ち帰れなかったりしたのではないでしょうか。マカオの出入国では、日本と違うルールが適用されたりします。
旅行の始まりと終わりは、旅行全ての印象を左右します。せっかくの楽しい思い出を壊さないよう、ルールを守って気持ちよく旅行をしたいですね。