コタイ地区にあるシティ・オブ・ドリームス(COD)で開催中のアートマカオは、KAWS(カウズ)の大きなオブジェが話題を呼んでいます。アートマカオの案内には、シティ・オブ・ドリームスで開催中としか書いてありませんが、近未来的なデザインがおしゃれなモーフィアスホテルで展示中です。実際に行って見たところ、ちょっとわかりにくい部分もあったので、わかりやすく紹介します。
モーフィアスホテルの23階アートスペースで展示中
モーフィアスの場所
会場となるモーフィアスホテルは、シティ・オブ・ドリームスの右端にあります。ハウス・オブ・ダンシング・ウォーターショーの劇場のさらに奥です。どんどん奥へ進むと、ホテルのロビーがあります。
ハイソな雰囲気が漂うロビーに、ドキドキしながら入りました。設計は新国立競技場のデザイン案で話題になったドバイのザハ・ハディドです。幾何学的なデザインは、一見の価値があります。アートマカオで誰でもウェルカムな今は、ホテル好きやアート好き、建築好きの方におすすめのタイミングです。
エレベーターに注意
アートスペースは23階にあります。エレベーターが2か所ありますが、23階にはチェックインカウンター裏側のエレベーターしか止まりませんので気をつけてください。
エレベーターからの眺望もクール
エレベーターから外が見える作りになっていて、これがまたカッコいい眺めです。思わず写真を撮りたくなります。
2つの展示作品
アートスペースはそんなに大きくありません。たいていエレベーターを降りたところにセキュリティスタッフがいて、「こちらです」と教えてくれます。
カウズ「グッド・インテンション」
5~6mはあるオブジェは、グッド・インテンションという作品です。カウズの代表的なキャラクター、コンパニオンがモチーフになっています。小さいキャラクターが子供のように、大きいキャラクターに寄り添っているのがかわいいですね。カウズはアメリカのストリート・アーティストで、香港・マカオ・台湾を始めとする中華圏や日本でも人気があります。2019年7月には富士山のふもとにあるふもとっぱらキャンプ場に、全長40mの巨大なコンパニオンのオブジェを設置したキャンプイベントを行い、話題になりました。
ダニエル・ビュラン「Cabane Eclatée」
ビュランはフランスのコンセプチュアル・アーティストで、エルメスと多くのコラボレーションを行っています。パリのパレ・ロワイヤルにある、3,000㎡のインスタレーション、ビュランの円柱が有名です。作品名のCabane Eclatéeとは、フランス語で爆発した小屋を意味します。色の組み合わせが美しい「小屋」は、外の日射しを浴びて美しく輝いていました。訪れる時間帯によっても表情が変わる、面白いオブジェです。
行き方・アクセス
シティ・オブ・ドリームスへは、無料シャトルバスの利用が便利です。必ず座れて、本数も多く、子供でも利用できます。マカオの決まりで、一番前の座席には12歳以下の子供は座れません。乗車の際は気をつけましょう。
シャトルバス時刻表
〇マカオフェリーターミナルから 8:55~24:00、10~30分に1本
〇タイパフェリーターミナルから 8:45~24:25、10~25分に1本
〇マカオ空港から 10:00~21:30、10~25分に1本
〇マカオ半島グランドエンペラーホテル近くから 11:00~23:00、10~25分に1本
〇ボーダーゲート(中国国境)から 9:00~24:00、8~18分に1本
〇コタイ地区リゾートホテルから 11:30~21:30、15~20分に1本
タクシー
英語は通じないこともありますので、あわてないようにメモを用意しておくと安心です。「City of dreams!」と言っても、「はぁ?」と言われることが意外とあります。
タクシーに乗る際は、メモに「新濠天地」と書いて渡しましょう。読み方は広東語で「さんほうてぃんでい」です。ガイドブックなどを見せても伝わります。マカオ半島からはおよそ100MOP(約1,400円程度)です。
モーフィアスのクールなアートで暑さを吹き飛ばそう!
シティ・オブ・ドリームス内のモーフィアスホテルで開催中のアートマカオ。展示自体は2点のみですが、ホテル自体がアートピースのような驚きと感動にあふれていました。まだモーフィアスを訪れたことがない方は、ぜひこの機会にザハ・ハディドの近未来デザインを体感してみてください。