現在マカオにはカジノホテルが40か所ほどあり、大人なら誰でも気軽にカジノが楽しめます。大金が動く場所であるカジノにはルールがあり、ラスベガスや韓国など他国と異なる部分もあります。ゲームの必勝法については、カジノ遊びの好きな方にお任せすることにして、ここでは基本的な決まりやよくある質問を紹介します。
※1MOP(マカオパタカ)=約13.1円、1HKD(香港ドル)=約13.5円(2019年8月)
カジノ入場の際のルール
まずカジノに入る際にセキュリティチェックがあります。簡単なものですが、避けては通れません。ポイントをいくつか紹介します。
入場無料
マカオのカジノは入場無料です。ゲームをせずに、見学するだけでも構いません。悲喜こもごもの人間模様が見られたりするのも、カジノの醍醐味です。
21歳未満は入場できない
カジノには年齢制限があります。以前は18歳以上なら入場できたのですが、2012年から20歳以下は入場が禁止されています。女性や童顔の方は、入口で止められてパスポートチェックを受けることが多いです。年齢確認ができないと、いくら自分は大人だと主張しても入場できません。大人でも油断は禁物。必ずパスポートを携帯しましょう。
帽子・サングラスは外そう
帽子やサングラスをしたまま入場しようとすると、セキュリティスタッフに止められます。帽子やサングラスは外して入場しましょう。
ドレスコードはない
わざわざ国際電話をかけてきて、マカオのカジノにドレスコードはありますかと質問をくださった添乗員さんがいました。あなた以前もマカオに来てたでしょ…。
マカオのカジノに、ドレスコードはありません!サンダル履きでも、短パンでもTシャツでもOKです。普段着の中国のおじちゃんおばちゃんがたくさんいますよ。気張っておしゃれしなくても、いつも通りの服装で大丈夫です。
荷物検査
2019年8月15日より、ベネチアンではカジノ入場の際に手荷物検査が義務づけられました。カバンを持っている場合は、開けてスタッフに見せてください。
入場した後の注意
カジノの中でも気を抜かないでください。うっかりが思わぬトラブルのもとになることもありますので、安全な楽しい旅行のためにポイントを押さえておきましょう。
写真撮影禁止
携帯のカメラももちろんダメです。写真を撮るとスタッフが飛んできて、すぐ写真を消すようにとかなりの剣幕で迫ります。しっかり怒られますので、トラブルを避けるためにも写真撮影はやめましょう。
スリ・置き引きに注意
カジノに夢中になっていると、目の前のテーブルに集中してほかに意識が行かないことがあります。そのすきを突いてくるのが泥棒です。カジノはスリや置き引きが現れやすいですから、被害にあわないよう手荷物には十分注意してください。
知らない人についていかない
知らない人に中国語で何か話しかけられた、という話をよく聞きます。たいていは「お金を貸しましょうか」とか「アドバイスしてやるから勝ったら分け前をよこせ」とか、まあろくでもないお誘いです。中には仲間内で賭け事をしているから一緒にやろうとアジトに誘い込む詐欺などのケースもあります。君子危うきに近寄らず。知らない人に声を掛けられても、無視をするのが一番です。
カジノスタッフに声を掛けられた場合
たまにカジノスタッフが「会員カードを作りませんか」と声を掛けてくることがあります。これは応じても大丈夫です。パスポートがあれば無料でその場で会員になれます。カジノの利用金額によってポイントが貯まるシステムで、ホテル内での割引サービスなども受けられますので、ちょくちょくマカオに来る予定がある方はよく行くカジノの会員になっておくとお得です。
マカオのカジノの予算はいくらくらい必要?
マカオのカジノの市場は世界最大です。ラスベガスと比べると、レートは比較的高いようです。でも心配いりません。スロットマシンなどは、130円程度と安い金額から遊ぶことができます。
ゲームに使えるのは香港ドルのみ
カジノで遊ぶ際は、香港ドルが必要です。マカオ内はどこでも香港ドルが使えますので、旅行で来られた場合は香港ドルに両替するのが便利です。たまに全部マカオパタカに替えちゃったという方もおられます。その場合、カジノで遊ぶには香港ドルへの両替が必要です。
スロットマシンの予算
スロットマシンを始め、コンピューター制御のゲームが色々あります。バカラや大小、ルーレットなどをコンピューターゲームでも体験できます。
これらは、全て10HKD(約135円)から遊べます。香港ドルのお札が、自動販売機のように直接機械に入ります。コインは使えません。
テーブルゲームの予算
テーブルゲームは、台によって最低掛け金(ミニマムベット)というものがあります。同じゲームでも台によって違いますので、事前に確認してからテーブルについてください。最低掛け金は、テーブル横のモニターに表示してあります。
現金からカジノチップへ交換したい場合、テーブルのディーラーにお金を渡せばチップに替えてくれます。
ルーレット
50HKD(約675円)から100HKD(約1,350円)程度。赤か黒かの2択で賭ける場合は、最低掛け金の4倍のベットが必要。
大小(シクボー)
300HKD(約4,000円)~500HKD(約6,750円)程度。
バカラ
500HKD(約6,750円)~2,000HKD(約27,000円)程度。
カジノごとにレートは多少変動あり
レートはベネチアンを参考にしていますが、リスボアやギャラクシー、スタジオシティなど、それぞれのカジノによって多少差があります。比較的小さいホテルのカジノだと、レートが低い傾向があります。それぞれのゲームの最低掛け金を紹介しましたが、1回でやめるのか、10回、100回と挑戦するのかはあなた次第です。
気になるお金のこと
両替や、カジノで大勝ちしたときの税金など、気になる点をクリアしましょう。
両替は簡単
資金が足りなくなったら、すぐに両替可能です。カジノ内に「Casher/出納処」という表示が出ている場所両替所があり、両替をすることができます。両替所はたいてい壁沿いにあることが多く、24時間営業しています。
クレジットカードも利用可
キャッシャー(両替所)で、クレジットカードを利用してカジノチップを購入できます。その他、ATMでクレジットカードを使ってキャッシングを利用することも可能です。
払い戻しのやり方
スロットマシンなどの機械は、払い戻しボタンを押すとレシートが出てきます。レシートは自動払い戻し機で簡単に換金できるほか、キャッシャーでも換金してもらえます。
テーブルゲームの場合はカジノチップをキャッシャーに持って行くと香港ドルに換金してくれます。ルーレットの100ドル以下のチップはそのままでは換金できないので、ディーラーに換金できるチップと交換してもらいましょう。
現金の持ち込み・持ち出し
2017年11月より、12万MOP(約157万円)以上の現金、トラベラーズチェック、小切手などの持ち込みと持ち出しの申告が義務化されました。宝石や貴金属には適用されません。出入国の際に税関で「DECLARE」(申告あり)のところへ行って、指示に従って申告するだけです。申告に課税などはされませんので、大きな勝負を狙っている方は忘れずに必ず申告しましょう。
マカオのカジノが資金洗浄の温床になることを防ぐため、お金の流れを把握するのが目的です。時々抜き打ち検査も行われていますので、注意してください。申告漏れが発覚した場合は、1,000〜最高50万MOP(約13,100〜655万円)の罰金が課されます。
大勝ちしたら
おめでとうございます!マカオのカジノでは、50万香港ドル(約675万円)以上の払戻金があった場合、書類を作成する必要があります。カジノで勝ったお金に対する納税は不要です。
日本に帰ってから確定申告が必要になりますので、大勝ちした場合は税理士さんに相談するのがおすすめです。
カジノを気軽に体験しよう!
スロットマシンはゲームセンター感覚で遊べます。マカオのホテルのカジノは天井が高く、明るい雰囲気のところも多いです。賭け事をしなくても大丈夫ですから、まずは気軽にのぞいてみてはいかがでしょうか。