日本語には、外国語が語源となった言葉がたくさんあります。
香港マカオの公用語である広東語が由来になった言葉も、いくつもありますよ。
食は広州にあり、といいます。
香港マカオがある広東省は美食の宝庫で、広東語から日本語になったものが多いです。
意外な言葉に驚くかもしれませんよ。
※広東語を学んでいない方のために、カタカナで読みを併記しています。
あくまで私にはこう聞こえている、このように発音して母語話者に話が通じるという表現です。ご了承ください。
広東語会話には、声調がとても重要です。
広東語の声調については、以下の記事でご紹介しています。
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飲茶ヤムチャ
飲茶
yam2 chaa4
ヤムチャ
香港マカオ旅行で必ず食べたい人気の美食の1つに、飲茶があります。
飲茶は、点心をつまみながらお茶を飲んで、おしゃべりをするという、広東省発祥の習慣です。
週末は、多くの家族が飲茶で一家団らんを楽しみます。
友人との楽しいランチや、仕事仲間とのパワーランチにも、飲茶は最適です。
ちなみにお茶を「飲」むというのは広東語特有の表現で、北京語(普通話)では「喝」茶と言います。
例文
我想去飲茶。
ngo5 soeng2 heoi3 yam2 chaa4
ンゴォ ソョン ホイ ヤムチャ
私は飲茶に行きたいです。
叉焼チャーシュー
叉燒
chaa1 siu1
チャーシウ
広東料理名物に、「燒味(siu1 mei6、シウメイ)」というものがあります。
チャーシューやローストダック類の総称で、旅行中に必食の絶品メニューです。
中でもチャーシューのおいしさは、ピカイチ。
チャーシューまん(叉燒包、chaa1 siu1 baau1、チャーシューバオ)は、地元の人が好きな点心ランキングで、いつも上位にランクインしています。
例文
我鍾意叉燒。
ngo5 zung1 yi3 chaa1 siu1
ンゴォ ジョンイ― チャーシウ
私はチャーシューが好きです。
焼売
燒賣
siu1 maai6
シウマイ
すっかり日本で市民権を得たおかず、焼売。
「崎陽軒のシウマイ弁当」の「シウマイ」が本場の発音だということは、もっと知られてもいいと思います。
飲茶で人気の点心です。
日本語の「シューマイ」とはイントネーションが異なるので、その点だけ注意です。
最初の「シ」にアクセントがつきます。
パッション、マンション、ダンソン等のアクセントで、「シウマイ」と言いましょう。
例文
呢度嘅燒賣好好味。
ni1 dou6 ge3 siu1 maai6 hou2 hou2 mei6
ニードウ ゲ シウマイ ホウホウメイ
ここの焼売はとても美味しいです。
ケチャップ
茄汁
ke4 zap1
ケージャップ
ケチャップは、「蕃茄(faan1 ke4、ファンケー、トマト)の汁(ジュース、ソース)」、「蕃茄汁」を略した「茄汁」から来ています。
面白いのは、これは広東語から一旦英語になってから、日本語になったという点です。
例文
唔該幫我攞茄汁。
m4 goi1 bong1 ngo5 lo2 ke4 zap1
すみません、ケチャップを取ってください。
【番外編】烏龍茶
烏龍茶
wu1 lung4 chaa4
ウーロンチャ
こちらは、北京語(普通話)でも広東語でも同じく「ウーロンチャ」と言います。
飲茶では、特に「鐵觀音(tit3 gun1 yam1、ティッグンヤム、鉄観音烏龍茶)」などが人気です。
簡単なところからチャレンジ!
聞きなれた言葉、知っている言葉があれば、外国語にも挑戦しやすいのではないでしょうか。
言葉がわからなくても、飲茶に行けばウーロン茶と焼売は頼めることがわかりましたね。
ぜひ次の飲茶の機会では、現地の人を相手に、自信を持ってオーダーしてみましょう!
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以下におすすめのマカオ旅行本を紹介しておきます。
マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。
CREA Traveller Autumn 2019 (新しさと懐かしさと 香港・マカオ)