広東語には、2種類の「ありがとう」という表現があります。
混乱しがちですが、ポイントさえ押さえておけば、決して難しくありません。
簡単な使い分け方を紹介します。
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広東語2つのありがとう
- 唔該 m4 goi1
- 多謝 do1 zhe6
どちらも広東語で「ありがとう」ですが、それぞれの言葉の持つ意味合いに少し違いがあり、ローカルは自然に使い分けをしています。
唔該と多謝 意味の違い
「唔該」は行為や厚意に対する軽い感謝の際に使う言葉です。
※「唔該」は日本語で「どうも」くらい便利な言葉で、呼びかけや軽い謝罪にも使えます。
例えばドアを開けてくれた、荷物を持ってくれた、給仕をしてくれた、などの場合です。
「多謝」は、お金を出してもらったときや、深い感謝を伝えたいときの言葉です。
旅行中は、ショッピングやレストランで、会計の際に聞くことが多いでしょう。
会計の後に、店員さんが「多謝(ありがとうございました)」というのは、定番の決まり文句です。
ほとんどの場合(体感で9割)、日常会話で私たちが使うのは
- 唔該 m4 goi1
です。
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ありがとうの使い分けポイント
- 多謝 do1 zhe6
を使う機会は限られています。
3種類だけ覚えておけば、OK。
- お財布を開けてもらったとき
- 褒められたとき
- 応援や尽力に対する感謝
これ以外は、基本的に「唔該」です。
具体的に説明すると、「お財布を開けてもらったとき」とは、例えば
- 現金を贈られたとき
- プレゼントをもらったとき
- 食事をごちそうになったとき
です。
「褒められたとき」は、そのままですね。
「応援や尽力に対する感謝」は、スターがファンに「いつも応援ありがとう」と感謝を述べる際、よく使います。
コンサートや映画の完成発表会、授賞式などでもよく耳にするので、香港スターが好きな方は、聞き覚えがあるかもしれません。
私も、YouTubeのコメント欄で
「多謝你用日文介紹澳門(日本語でマカオを紹介してくれて感謝します)」
と、尽力に対して、お礼を言われたことがあります。
違うと指摘されるのはいつも片方
お礼を言った時に、「違うよ」と言われるのは、いつも決まって「多謝」と言ったときです。
逆に「唔該」と言って、「多謝」だよ、と指摘されたことはありません。
上に挙げた「多謝」3つのパターン以外で、どちらなのかわからないときは「唔該」と言っておきましょう。
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