マカオの喫茶店、茶餐廳(ちゃーちゃんてん)は、手頃な価格と簡素な雰囲気が魅力です。
軽く食べたいときや、ちょっとお茶したいとき、しっかり食事したいときなど、様々なシチュエーションで便利に利用できます。
写真付きのメニューを置いている店は少ないので、初見では何を頼んだらいいのかわかりづらいかもしれません。
現地在住10年目マカオガイドの、個人的なイチオシメニューを紹介します。
※1MOP(マカオパタカ)=約13円(2019年11月現在)
- 茶餐廳のイロハ
- 鴛鴦茶(ゆんよんちゃ):コーヒー+紅茶+無糖練乳
- 菠蘿油(ぽーろーやう):バターパイナップルパン
- 西多士(さいどーしー):香港式フレンチトースト
- 星洲炒米(せんじゃう・ちゃうまい):シンガポール風カレー焼きビーフン
- 干炒牛河(ごんちゃう・んがうほー):幅広麺の牛肉焼きそば
- 西洋焗豬扒飯(さいよん・ごっ・じゅーぱーふぁん):ポークチョップライス
- 芝士焗海鮮飯(じーしー・ごっ・ほいしんふぁん):シーフードドリア
- 地元民に混じって絶品ローカルグルメを味わおう
茶餐廳のイロハ
まずは押さえておきたい、茶餐廳のポイントを紹介します。
早く開けて早く閉める営業スタイル
茶餐廳は、朝食から提供しているところが多いです。
その代わり、多くのお店が夕方18時には閉めます。
朝食・ランチや、午後のティータイム・下午茶(はーんーちゃ)に利用しましょう。
お得なセットメニューがある場合が多いです。
ポケットティッシュを忘れずに
紙ナプキンはありませんので、ポケットティッシュを持参する必要があります。
ティッシュが欲しいときは、オーダーしましょう。小さなポケットティッシュが置いてあり、たいてい1包2MOP(約26円)です。
馳名/招牌とは
これが頭についているメニューは、お店のシグネチャーメニューです。
有名な人気のおすすめメニューなので、試してみてはいかがでしょうか。
鴛鴦茶(ゆんよんちゃ):コーヒー+紅茶+無糖練乳
茶餐廳グルメに欠かせないのが、日本人の感覚からは想像もつかない、独特な飲み物です。
中でも私が好きでおすすめなのが、鴛鴦茶(ゆんよんちゃ)。
私も最初は「なんか気持ち悪い」と思って食わず嫌いをしていたんですが、実際に飲んでみるとなかなかどうして。
コーヒーのコクと、香港マカオ式に濃く煮出した紅茶の強い香りが絶妙にマッチして、無糖練乳が濃厚かつまろやかに味を1つにまとめています。
今ではすっかりハマってしまって、ブログタイトルにするほどのお気に入りです。
そのほかの異質な飲み物で有名なのは、「可樂煲薑(ほーろっ・ぼうぎょん)」。
ショウガやレモンを入れて温めたコーラで、風邪に効くとされています。
菠蘿油(ぽーろーやう):バターパイナップルパン
軽くお茶したいときや、小腹が空いたときにおすすめの、鉄板メニューです。
パイナップルパンは、メロンパンにそっくりで、香港マカオで人気があります。
少しトーストした菓子パンに、冷蔵庫から出したての冷えたバターをひとかけら挟んだのが菠蘿油(ぽーろーやう)です。
菠蘿包(パイナップルパン)+牛油(バター)を略してこう言います。
メロンパン、おいしいですよね。パイナップルパンも中毒性があり、しょっちゅう食べてしまいます。
おすすめのお店
蔡佬記(ちょいろうげい)
ラザロ地区から徒歩5分の雀仔園というエリアにある、老舗です。
昨年リニューアルオープンしました。店内は簡素ながら、コンクリート打ちっぱなし感がおしゃれな内装です。
15~18時のアフタヌーンティータイムには、ドリンクが半額になります。
「菠蘿油(10MOP、約130円)」と「熱鴛鴦(12MOP、約160円)」の組み合わせが、200円程度で楽しめます。
店内にフリーWi-Fiあり。
店舗情報
蔡佬記咖啡粥麵
住所:荷蘭園羅憲新街4A號耀銘大廈地下
営業時間:7:00~18:00
定休日:なし
西多士(さいどーしー):香港式フレンチトースト
香港マカオでは、日本のフレンチトーストの概念は捨ててください。
厚切りの食パンにピーナッツバターを塗って、ピーナッツバターサンドにしたものを卵にくぐらせ、油で揚げるというカロリー爆弾です。
仕上げにバターを乗せて、さらに黄金色の糖蜜をたっぷりかけていただきます。
おいしくないわけがないですよね。
ハマると太るとわかっていながら、やめられない止まらないのが西多士(さいどーしー)の魅力でもあり、怖いところでもあります。
おすすめのお店
新鴻發美食(さんほんふぁっ・めいせっ)
映える厚切り西多士(28MOP、約360円)で有名な老舗です。
週末には、店の外まで並んでいることもあります。
癒されるパワースポットのロウリムイオック公園から、徒歩1分の好立地です。
店舗情報
新鴻發咖啡美食
住所:高士德賈伯樂提督街55號A
営業時間:6:00~18:00
定休日:なし
星洲炒米(せんじゃう・ちゃうまい):シンガポール風カレー焼きビーフン
カレー味が香ばしい焼きビーフンは、食欲を刺激します。
ピリ辛なので、お子さんと食事するときは注意してください。
カレー味にハズレなし。
ピーマンの彩りと、炒り卵、お肉、シーフードがアクセントです。
干炒牛河(ごんちゃう・んがうほー):幅広麺の牛肉焼きそば
牛肉ともやし、白ねぎなどが入った定番の焼きそばです。
醤油味のこってりさがたまりません。
幅広麺の食感が良く、何度でも食べたくなります。
西洋焗豬扒飯(さいよん・ごっ・じゅーぱーふぁん):ポークチョップライス
マカオならではの、ポルトガル風メニューです。
ピラフの上にトマトソースと野菜、骨付きとんかつを乗せて焼きます。
マカオならではの名物なので、見かけたらぜひ試してみてください。
がっつりめのメニューですが、フレッシュなトマトの酸味が、さわやかなアクセントとなっています。おいしいですよ。
芝士焗海鮮飯(じーしー・ごっ・ほいしんふぁん):シーフードドリア
ポルトガル風の洋食メニューです。
芝士はチーズ、焗はオーブンで焼くことを意味します。
ピラフの上に、シーフードが入ったホワイトソースがかかっています。
表面にはこんがりと焼き目がつき、香ばしさが食欲をそそります。
余談ですが、広東語でシーフー(師傅)とは、師匠、先生のことを指します。
「イップ・マン」などのカンフー映画を見ていると、よく出てくる単語です。
おすすめのお店
余榮記(ゆーうぃんげい)
夜まで営業しているのが嬉しいお店です。
中華メニューと洋食メニューがあり、豊富なチョイスから選べます。
飲み物は、ミルクティーが自慢です。
場所は、ロウリムイオック公園から徒歩3分の、ローカルなエリアにあります。
食事はおよそ40~65MOP(約520~850円)で、「西洋焗豬扒飯」と「芝士焗海鮮飯」は53MOP(約690円)です。
店舗情報
余榮記咖啡葡國餐
住所:澳門俾利喇街73號A地舖
営業時間:7:30~22:00
定休日:なし
地元民に混じって絶品ローカルグルメを味わおう
茶餐廳は、リーズナブルにおいしい食事を楽しめる、旅行者にとってもありがたい存在です。
旅行先で、そこに住む人が普段どんなものを食べているのか、興味がある人は多いと思います。
地元の人の憩いの場であり、生活の一部である茶餐廳で、ぜひマカオのローカルグルメを楽しんでみてください。
マカオの喫茶店、茶餐廳(ちゃーちゃんてん)は、手頃な価格と簡素な雰囲気が魅力です。
軽く食べたいときや、ちょっとお茶したいとき、しっかり食事したいときなど、様々なシチュエーションで便利に利用できます。
写真付きのメニューを置いている店は少ないので、初見では何を頼んだらいいのかわかりづらいかもしれません。
現地在住10年目マカオガイドの、個人的なイチオシメニューを紹介します。
※1MOP(マカオパタカ)=約13円(2019年11月現在)
- 茶餐廳のイロハ
- 鴛鴦茶(ゆんよんちゃ):コーヒー+紅茶+無糖練乳
- 菠蘿油(ぽーろーやう):バターパイナップルパン
- 西多士(さいどーしー):香港式フレンチトースト
- 星洲炒米(せんじゃう・ちゃうまい):シンガポール風カレー焼きビーフン
- 干炒牛河(ごんちゃう・んがうほー):幅広麺の牛肉焼きそば
- 西洋焗豬扒飯(さいよん・ごっ・じゅーぱーふぁん):ポークチョップライス
- 芝士焗海鮮飯(じーしー・ごっ・ほいしんふぁん):シーフードドリア
- 地元民に混じって絶品ローカルグルメを味わおう
茶餐廳のイロハ
まずは押さえておきたい、茶餐廳のポイントを紹介します。
早く開けて早く閉める営業スタイル
茶餐廳は、朝食から提供しているところが多いです。
その代わり、多くのお店が夕方18時には閉めます。
朝食・ランチや、午後のティータイム・下午茶(はーんーちゃ)に利用しましょう。
お得なセットメニューがある場合が多いです。
ポケットティッシュを忘れずに
紙ナプキンはありませんので、ポケットティッシュを持参する必要があります。
ティッシュが欲しいときは、オーダーしましょう。小さなポケットティッシュが置いてあり、たいてい1包2MOP(約26円)です。
馳名/招牌とは
これが頭についているメニューは、お店のシグネチャーメニューです。
有名な人気のおすすめメニューなので、試してみてはいかがでしょうか。
鴛鴦茶(ゆんよんちゃ):コーヒー+紅茶+無糖練乳
茶餐廳グルメに欠かせないのが、日本人の感覚からは想像もつかない、独特な飲み物です。
中でも私が好きでおすすめなのが、鴛鴦茶(ゆんよんちゃ)。
私も最初は「なんか気持ち悪い」と思って食わず嫌いをしていたんですが、実際に飲んでみるとなかなかどうして。
コーヒーのコクと、香港マカオ式に濃く煮出した紅茶の強い香りが絶妙にマッチして、無糖練乳が濃厚かつまろやかに味を1つにまとめています。
今ではすっかりハマってしまって、ブログタイトルにするほどのお気に入りです。
そのほかの異質な飲み物で有名なのは、「可樂煲薑(ほーろっ・ぼうぎょん)」。
ショウガやレモンを入れて温めたコーラで、風邪に効くとされています。
菠蘿油(ぽーろーやう):バターパイナップルパン
軽くお茶したいときや、小腹が空いたときにおすすめの、鉄板メニューです。
パイナップルパンは、メロンパンにそっくりで、香港マカオで人気があります。
少しトーストした菓子パンに、冷蔵庫から出したての冷えたバターをひとかけら挟んだのが菠蘿油(ぽーろーやう)です。
菠蘿包(パイナップルパン)+牛油(バター)を略してこう言います。
メロンパン、おいしいですよね。パイナップルパンも中毒性があり、しょっちゅう食べてしまいます。
おすすめのお店
蔡佬記(ちょいろうげい)
ラザロ地区から徒歩5分の雀仔園というエリアにある、老舗です。
昨年リニューアルオープンしました。店内は簡素ながら、コンクリート打ちっぱなし感がおしゃれな内装です。
15~18時のアフタヌーンティータイムには、ドリンクが半額になります。
「菠蘿油(10MOP、約130円)」と「熱鴛鴦(12MOP、約160円)」の組み合わせが、200円程度で楽しめます。
店内にフリーWi-Fiあり。
店舗情報
蔡佬記咖啡粥麵
住所:荷蘭園羅憲新街4A號耀銘大廈地下
営業時間:7:00~18:00
定休日:なし
西多士(さいどーしー):香港式フレンチトースト
香港マカオでは、日本のフレンチトーストの概念は捨ててください。
厚切りの食パンにピーナッツバターを塗って、ピーナッツバターサンドにしたものを卵にくぐらせ、油で揚げるというカロリー爆弾です。
仕上げにバターを乗せて、さらに黄金色の糖蜜をたっぷりかけていただきます。
おいしくないわけがないですよね。
ハマると太るとわかっていながら、やめられない止まらないのが西多士(さいどーしー)の魅力でもあり、怖いところでもあります。
おすすめのお店
新鴻發美食(さんほんふぁっ・めいせっ)
映える厚切り西多士(28MOP、約360円)で有名な老舗です。
週末には、店の外まで並んでいることもあります。
癒されるパワースポットのロウリムイオック公園から、徒歩1分の好立地です。
店舗情報
新鴻發咖啡美食
住所:高士德賈伯樂提督街55號A
営業時間:6:00~18:00
定休日:なし
星洲炒米(せんじゃう・ちゃうまい):シンガポール風カレー焼きビーフン
カレー味が香ばしい焼きビーフンは、食欲を刺激します。
ピリ辛なので、お子さんと食事するときは注意してください。
カレー味にハズレなし。
ピーマンの彩りと、炒り卵、お肉、シーフードがアクセントです。
干炒牛河(ごんちゃう・んがうほー):幅広麺の牛肉焼きそば
牛肉ともやし、白ねぎなどが入った定番の焼きそばです。
醤油味のこってりさがたまりません。
幅広麺の食感が良く、何度でも食べたくなります。
西洋焗豬扒飯(さいよん・ごっ・じゅーぱーふぁん):ポークチョップライス
マカオならではの、ポルトガル風メニューです。
ピラフの上にトマトソースと野菜、骨付きとんかつを乗せて焼きます。
マカオならではの名物なので、見かけたらぜひ試してみてください。
がっつりめのメニューですが、フレッシュなトマトの酸味が、さわやかなアクセントとなっています。おいしいですよ。
芝士焗海鮮飯(じーしー・ごっ・ほいしんふぁん):シーフードドリア
ポルトガル風の洋食メニューです。
芝士はチーズ、焗はオーブンで焼くことを意味します。
ピラフの上に、シーフードが入ったホワイトソースがかかっています。
表面にはこんがりと焼き目がつき、香ばしさが食欲をそそります。
余談ですが、広東語でシーフー(師傅)とは、師匠、先生のことを指します。
「イップ・マン」などのカンフー映画を見ていると、よく出てくる単語です。
おすすめのお店
余榮記(ゆーうぃんげい)
夜まで営業しているのが嬉しいお店です。
中華メニューと洋食メニューがあり、豊富なチョイスから選べます。
飲み物は、ミルクティーが自慢です。
場所は、ロウリムイオック公園から徒歩3分の、ローカルなエリアにあります。
食事はおよそ40~65MOP(約520~850円)で、「西洋焗豬扒飯」と「芝士焗海鮮飯」は53MOP(約690円)です。
店舗情報
余榮記咖啡葡國餐
住所:澳門俾利喇街73號A地舖
営業時間:7:30~22:00
定休日:なし
地元民に混じって絶品ローカルグルメを味わおう
茶餐廳は、リーズナブルにおいしい食事を楽しめる、旅行者にとってもありがたい存在です。
旅行先で、そこに住む人が普段どんなものを食べているのか、興味がある人は多いと思います。
地元の人の憩いの場であり、生活の一部である茶餐廳で、ぜひマカオのローカルグルメを楽しんでみてください。