マカオでは毎年9月から10月にかけて、毎週末花火が打ち上げられます。マカオ国際花火コンテストといって、今年で30回目を迎えるイベントです。花火が上がる日程や場所、楽しみ方などマカオの花火を満喫するポイントを、わかりやすく紹介します。
※1MOP(マカオパタカ)=約13.1円(2019年8月)
日時・スケジュール
マカオ国際花火コンテストは、9月から10月まで、5週6回に渡り開催されます。時間は午後9時からと、9時40分からの1日2回です。1回の花火の打ち上げは12~13分ほどですので、見逃さないようにしっかり準備しておきましょう。
世界中の花火師たちが集まって、マカオの夜空を彩ります。日本の花火師は、このコンテストで何度もグランプリに輝いているんですよ。
9月7日(土)
21:00マレーシア
21:40フィリピン
9月13日(金)中秋節(マカオの祝前日)
21:00ポルトガル
21:40韓国
9月21日(土)
21:00イギリス
21:40ルーマニア
9月28日(土)
21:00南アフリカ
21:40カナダ
10月1日(火)国慶節(マカオの祝日)
21:00フランス
21:40中国
10月5日(土)
21:00日本
21:40オーストラリア
マカオの花火はどこから見る?
花火が打ち上げられるのは、マカオタワー近くの海上です。マカオタワーが見える場所なら、どこからでも見ることができます。マカオタワーの近くまで行けば、一番迫力があってきれいに見えます。
マカオタワー
マカオタワーの外には特設会場が設けられ、にぎやかな雰囲気を味わうことができます。出店の屋台や舞台も用意され、花火が打ち上げられる時間以外も楽しめます。人出が多いので、スリの被害にあわないよう、手荷物に注意してください。
マカオタワー内では、3つのレストランと展望台、スカイウォークエリアから花火を見られます。目の前で花火が上がる、最高の体験ができるとっておきの場所です。マカオタワーのレストランは大変人気で、当日だと満席なことがあるため予約をおすすめします。
TROMBA RIJA(ロビー階)
マカオタワー外、バンジージャンプ着地地点付近にブュッフェスタイルの屋外バーベキューエリアを19:00〜22:00まで設置。目の前で花火が上がる臨場感を楽しめる。ハンディファンや扇子などでの暑さ対策、虫よけがあると良い。
料金:大人520MOP(約6,800円)、子供(6~11歳)320MOP(約4,200円)
サービス料10%がかかる
CAFE ON 4(4階)
大きな窓から抜群の眺望が臨める。眼前に花火が打ち上がり、とてもきれい。営業は19:00〜22:00までで、ブュッフェスタイルの夕食。席数が少ないので、早めの座席確保が必須。
料金:大人338MOP(約4,430円)、子供(6~11歳)230MOP(約3,000円)
サービス料と旅游税合わせて15%がかかる
360°カフェ(60階)
大きな窓が魅力の回転レストラン。長いブッフェラインに並ぶ食事も魅力的。食事は18:00〜20:00と、20:30〜22:30の入れ替え制。前半に食事した場合は、展望台のチケットが含まれており展望台から花火を鑑賞できる。座席が360°回転するため、花火の見える場所へ移動する必要がある。
料金:大人580MOP(約7,600円)、子供(6~11歳)480MOP(約6,300円)
サービス料10%がかかる
マカオタワーについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
www.macao-guide.com
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リビエラホテルマカオ
マカオタワーを臨む西望洋山の中腹に位置するホテルで、高台にあり良い眺めが期待できます。中華レストランでのコース料理と、ブッフェレストランで花火コンテストの日のためのメニューを用意しています。
麗景軒
中華料理
料金:2人用コースメニュー520MOP(約6,800円)、4人用コースメニュー980MOP(約12,840円)、8人用コースメニュー2,388MOP(約31,280円)
サービス料と旅游税合わせて15%がかかる
AMIGO(アミーゴ)
ポルトガル料理ビュッフェ
料金:大人238MOP(約3,120円)、子供118MOP(約1,550円)
サービス料と旅游税合わせて15%がかかる
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アニム・アルテ南湾付近
マカオタワーを臨み、政府本部などがある南湾湖沿いのひらけたエリアです。世界遺産のセナド広場から徒歩で10分弱、百貨店のニューヤオハンから歩いて5分、マカオタワーまで徒歩20分くらいの場所にあります。世界遺産観光の後に立ち寄るのに最適です。
南湾湖遊歩道エリア
ウィンマカオからワン・セントラル、マンダリンオリエンタルまでを結ぶ人工湖、南湾湖沿いの遊歩道エリアからも花火がよく見えます。ウィンホテルの噴水ショーやリスボアホテルの夜景も合わせて楽しめる、観光に最適な立地です。
この場所では花火コンテスト期間中、マカオ国際ランタンフェスティバルも同時開催しています。ランタンフェスティバルについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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マンダリンオリエンタルホテル
マカオタワーを臨む、窓の大きなおしゃれなバーVida Rica(ビダリカ)で、おいしいお酒とビュッフェディナーを楽しめる。花火の見えるお部屋もあり、こちらもおすすめ。
料金:588MOP(7,700円)、窓際の席指定688MOP(約9,000円)
サービス料と旅游税合わせて15%がかかる
MGMマカオ付近観音像前
MGMの近くにある観音像前の広場は穴場です。子連れも多く、パーソナルスペースに余裕を持って快適に花火鑑賞ができます。また、マカオ国際花火コンテストの名物でもあるBGMが聞けるのもポイントです。各国チームが花火に合わせて選んだ音楽を聞くことができるのは、マカオタワーと観音像前、ラジオなどです。各国にちなんだ音楽など、選曲の妙も花火と合わせて楽しむことができます。
MGMやウィンからは歩いてすぐですので、コタイ地区からはMGMコタイやウィンパレスの無料シャトルバスを利用すると便利です。
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マカオ科学館前
マカオ科学館前も穴場です。広さの割に混み合いません。打ち上げ場所から少し距離はありますが、視界が開けているため観音像前では見にくい水面ぎりぎりの花火もよく見えます。海沿いに長い堤防があり、ここに座って花火を鑑賞している人が多いです。私は花火開始10分前に現場に到着しましたが、まだ座って見られるスペースがありました。子連れだと特に助かりますね。
近くにはサンズホテル、フィッシャーマンズ・ワーフがあり、それぞれマカオ科学館まで徒歩10分ほどです。コタイ地区のベネチアンやパリジャン、サンズコタイセントラルからは、サンズホテルまで無料のシャトルバスを利用すると便利です。また花火コンテスト期間中、フィッシャーマンズ・ワーフでは「国際美食節」というグルメイベントを行っています。おいしいものを求めて、立ち寄ってみるのもおすすめです。
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アルティラホテル
タイパ島の北側に位置するホテルです。38階のバー「38」、イタリア料理の「オーロラ」、和食の「天政」からは、マカオタワーを臨む美しい夜景が楽しめます。花火鑑賞にも最適です。
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オープントップバスツアー
マカオの夜景を楽しむ人気のオープントップバスは、毎年花火鑑賞のための臨時便が運行します。面倒な場所取りも不要で、混雑にも煩わされることなく、座って花火を鑑賞できるのでおすすめです。オプショナルツアー予約サイトのKKdayで、日本語で予約できます。
より良い花火鑑賞のコツ
楽しく花火を鑑賞するために、いくつかポイントと注意点があります。日本の花火大会とはスタイルが違う、マカオの花火コンテストを最大限に楽しみましょう。
混雑に注意
マカオタワーに近づくほど人が増え、混雑します。花火鑑賞の際はお手回り品に気を配り、スリにあわないようにくれぐれも気をつけてください。レストランで食事しながら花火を見たい場合は、早めの事前予約がおすすめです。特に9月下旬から10月にかけては、中国の大型連休にかかりますので、多くの人出が予想されます。
スタンバイは余裕を持って
日本の花火大会と違い、花火が打ち上げられるのは1回につき15~20分間ずつです。10分遅刻するともうほとんど終わった後ですし、ギリギリに到着しても場所取りに手間取り、よく見られないこともあります。早めに現地に向かい、よく見える場所を確保してから、ゆっくり花火を見ましょう。屋外はまだ暑い季節なので、ハンディファンやハンカチなどの暑さ対策をしておくのがおすすめです。
空き時間はどう過ごす?
1回目と2回目の花火打ち上げの間、30分ほどの空き時間があります。レストランやマカオタワー外特設会場なら食事やドリンクを頂きながら時間をつぶせますが、そのほかの場所から見る場合、手持ちぶさたになってしまうことがあります。事前に飲み物などを準備しておくといいですね。
マカオの秋空を彩る花火コンテストを満喫しよう!
秋のマカオは行楽ムードに包まれ、華やかな雰囲気です。世界各国のレベルの高い花火が楽しめる、一風変わったマカオ花火コンテストをぜひ楽しんでください。近くから見れば大迫力の花火を堪能できますし、遠くからならマカオタワーと花火の競演が美しく写真映えします。