香港とマカオ、台湾は独立しているのでしょうか?
それとも中国なのでしょうか?
マカオ在住10年以上のツアーガイドが解説します。
香港とマカオは中国
香港は1997年にイギリスから、マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されました。
そこから50年間は一国二制度を敷く「特別行政区」です。
一国二制度とは、行政は香港・マカオ両政府が行い、外交と国防は中国が行うというシステムです。
実際はマカオでも徐々に中国本土出身の政治家が増えていますし、香港デモの結末を見れば返還後50年待たずに中国色が色濃くなっているのを感じます。
一方、台湾は中華民国であり、中華人民共和国(中国)ではありませんね。
中国側は「1つの中国」と言って、台湾を接収しようとする思惑が見えますが、台湾に住む人にとっては抵抗があると思います。
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中国語は通じる
基本的には、香港マカオ台湾のいずれでも中国語はたいてい通じます。
台湾の場合
台湾には「國語」のほか、「台湾語」や、少数民族による独自の言語があります。
「國語」は、一般的に中国語と言われる「北京語」、いわゆる「普通話」とほぼ同じです。
つまり台湾では、中国語が一般的に通じます。
ただし、台湾独特の言い回しがあり、中国本土の大陸中国語との使い分けがあります。
聞く人が聞けば、よそ者がわかる、ということですね。
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香港マカオの場合
香港マカオの公用語は「広東語」です。
「広東語」は中国語の方言です。
方言と言っても、日本語だと青森弁と鹿児島弁くらいは違います。
日本語ガイドの同僚同士で話すとき、中国本土出身の方と香港出身の方が、周りに日本人がいなくても日本語で話していたのを見て、面白いなと思いました。
中国語(北京語、普通話)と広東語では言葉が全然違うので、それぞれの母国語をぶつけながら話すよりは、日本語で話した方が理解しやすいと言っていました。
ただし、香港もマカオも中国からの移民が増えていることや、中国人観光客が増えていることから、現在は中国語を話す人も多いです。
ローカルな市場や小さな商店でも、よほどでない限りは中国語が通じます。
ですが、もし地元の人と仲良くなりたいなら、カタコトやあいさつだけでも広東語を覚えると喜ばれます。
ちなみに同じ広東語でも、広州など大陸の広東語と香港マカオの広東語では、言い回しや語彙に違いがあります。
独特の文化が面白い
香港マカオ台湾は、食事や街並みはもちろん、中国本土と一線を画した文化やエンターテイメントが魅力です。
香港映画や台湾スターなど、日本で人気のコンテンツもありますよね。
中国と比べると規制が少ない分、考え方も比較的日本人に似ている部分があると思います。