マカオの市民の足、路線バスは運賃が安く、マカオ市内を網羅しています。乗れるようになると、観光にとても便利です。
しかしマカオのバスは日本と比べると、複雑でわかりにくい部分があります。スムーズにバスを利用できるよう、バスの乗り方の基本を紹介します。
※情報は2019年12月現在のものです。1MOP(マカオパタカ)=約13.5円
運賃
運賃は大人・子供同額で片道一律6MOP(約80円)です。
香港ドル、中国元も同じように使えます。それぞれ6香港ドル、6中国元必要です。
いずれもおつりは出ません。小銭がぴったりない場合は、多めに支払います。
ICカードのマカオパス(澳門通)を利用すると、運賃が3MOP(約40円)と半額になります。
マカオパスはマカオ内のコンビニで買えますので、バスを利用する予定があれば事前に調達しておくのがおすすめです。
マカオパスについて、こちらでくわしくまとめています。
子供料金は、身長が100㎝未満なら無料です。年齢は関係なく、体格で判断します。
割引料金は、旅行者は対象外です。
児童割引は、マカオで1年以上学校に通っている児童を対象にした「学生カード」のみで、申請から発行まで8営業日かかります。
運行時間
5時30分頃~0時台まで日中を走るバスと、0時~6時までの夜間バス(N系)があります。
料金は同じです。運行時間は、路線ごとに違います。
また、夜間バスは停車するバス停が限られますので、利用する場合はよく確認しておきましょう。
バスの乗り方
バスの乗り方を、実際の手順にそって紹介します。
バス停で
全てではありませんが、バス停によっては、リアルタイム運行状況を表示している場所があります。
バスの番号と、到着まであといくつのパステルを通過するかが示されています。待ち時間の参考にしましょう。
バスの絵の横に数字が表示されていない場合は、まだ始発駅から発車していないという意味です。
順番待ちの列ができている場合は、並んで待ちましょう。
バス到着
マカオではバスに乗る際、手を挙げてバスを止めます。
バス停にいても、ほかに誰も乗る人がいなければ通過してしまいますので、目的のバスが来ていないか、しっかり見ておきましょう。
ガイドブックやスマホに夢中になりすぎて、バスを逃してしまわないよう気をつけてください。
乗車
前のドアから乗って、最初に運賃を支払います。現金かマカオパスを前もって手元に用意しておくとスムーズです。
降車を知らせる
押しボタンでバスを降りることを知らせます。
小型バスの場合は押しボタンが少ない代わりに、天井に黒いゴムのラインが1本通っていますので、これを押してもOKです。
降車を知らせるランプがつくまで、しっかりと押し込みましょう。
降車
降りる際は、後ろのドアから降ります。
ドアが3つあるバスの場合は、後ろ2つのどちらからでも下車可能です。
バスのルール・注意点
マカオのバスに乗る際に気を付けておきたいことを紹介します。
グーグルマップはあてにならない
マカオのバスは、ひんぱんにルートが変わったり、新路線ができたりします。
グーグルマップの情報は古いので、参考にする程度にとどめておきましょう。
ガイドブックを購入するなら、地球の歩き方 マカオ 2018~2019がおすすめです。地図が素晴らしい。
マカオの公共バスは、運転が荒いことで知られています。
ホテルのシャトルバスは絶対安全運転ですし、タクシーは多少運転が荒くても必ず座れるのでまだ安全ですが、路線バスの場合は混雑していることも多いです。
乗った瞬間にバスが走り出すことも多いので、転ばないように席が空いていれば早めに座り、立つ場合は必ずしっかりと手すりにつかまりましょう。
ラッシュアワーに注意
マカオは人口密度が世界最高レベルです。1平方㎞あたり、2万人を超える人が住んでいます。
その上、毎年3,000万人の観光客がやってくる、人気の観光地です。中国の連休には人が増えて混み合います。
徒歩で回れる観光スポットが多いですが、公共の交通機関は、バスとタクシーしかありません。時間帯によっては、大変混み合います。
特に出勤と帰宅の時間は混雑が激しいです。朝8~9時台、夕方5~6時台はできるだけ避けることをおすすめします。
マナーを守って席を譲ろう
マカオでは優先席はもちろん、それ以外でも率先して席を譲るのがマナーです。運転が荒く危険なので、マカオでは助け合いの精神が重視されます。以下の人が乗ってきたら、席を譲ります。
- 年配の方
- 小さい子どもを連れた方
- 妊婦さん
- けがをしている方
学生さんが年配の方に、さっと席を譲っているのを初めて見たときは、新鮮な驚きとともにいい習慣だなと思いました。それを見て以来、私もさっと席を譲れるようになりたいと、いつも心掛けています。
子供を連れていると「座りなさい」と席を譲ってもらえることが多いです。マカオは子連れにとても優しい地域です。
日本人は席を譲るのに慣れなくて、恥ずかしさや照れがあるかもしれません。しかし、郷に入っては郷に従えです。
ぜひマカオで席を譲ってみましょう。
マカオの公共バスに挑戦しよう!
マカオのバスは知らないと戸惑うことも多いですが、基本さえ押さえておけば難しくありません。
旅行通やマカオ通、リピーターの方は、手頃な市民の足・マカオの公共バスに挑戦していてはいかがでしょうか。