海外旅行に欠かせないのが、外貨両替です。マカオでは、どんな通貨が使われているのかご存知ですか?中国、香港、マカオと周遊する場合にはどうしたらいいでしょうか?
マカオに来たことがなければ、知らない方も多いと思います。
お客さんからよく聞かれる素朴な疑問に、マカオ在住ツアーガイドがお答えします。
※情報は2019年12月現在のものです。1MOP(マカオパタカ)=約13.5円
マカオの通貨はマカオパタカ
マカオの通貨は「マカオパタカ」です。簡単に「パタカ」または「ドル」と呼ばれます。
「MOP」または単純に「$」と表示されます。
マカオパタカは、マカオ内のみで流通する独自通貨です。香港や中国本土では使えません。
マカオパタカの種類
パタカには、お札とコインがあります。
お札の額面は
- 1,000
- 500
- 100
- 50
- 20
- 10
パタカの6種類で、コインは銀色の
- 5
- 2
- 1
パタカと、金色で小さい
- 50
- 20
- 10
「アボス(AVOS)」があり、価値は0.1〜0.5パタカ。「セント」とも呼ばれます。
2パタカと20アボス硬貨は、ほとんど流通していません。
香港と同じくマカオも通貨発行銀行が複数あります。ポルトガル系の大西洋銀行と、中国系の中國銀行です。
発行年度や銀行によって、お札の柄が違います。コレクション性の高い通貨です。
マカオで使える通貨
マカオでは、パタカのほか
- 香港の通貨「香港ドル(HKD)」
- 中国の通貨「人民元(RMB)」
がいずれも使えます。
スーパーやタクシーを始め、どこでも使えて便利です。
米ドルやユーロ、日本円は使えません。両替が必要です。
カジノで使える通貨
カジノに挑戦する場合は、香港ドルのみ使用できます。
マカオパタカは、カジノでは使えません。
もしマカオパタカや人民元しか持っていない場合は、カジノ内のキャッシャーで両替してから楽しみましょう。
おつりはどの通貨で返ってくる?
おつりは支払った通貨で返ってくることが多いです。観光地やホテル内、お土産屋さんなど、観光客の多いところほどその傾向があります。
ただし、タクシーやスーパーはその限りではありません。
またマカオ内のスターバックスコーヒーは、注意が必要です。おつりが全てマカオパタカで渡されます。
帰国が近い場合、スタバではできるだけ小さい額面で支払うか、クレジットカードを利用するとスマートです。
マカオパタカと香港ドルと人民元のレート
香港ドルと人民元とマカオパタカの厳密なレートの違いは以下の通りです。
マカオパタカ:香港ドル=1:1.03
マカオパタカ:人民元=1:1.15
宝石店や免税店、一部のクッキー店やスーパーなどでは、レートを正しく計算してお会計をしてくれます。
個人商店やタクシーなどでは、基本的に1:1で計算します。
人民元だと15%違いますが、香港ドルなら3%ですから、日本の消費税よりも安いです。
度重なる両替で目減りすることを考えると、数日の旅行であれば無理にマカオパタカにするより、香港ドルのまま持つ方が便利でお得です。
マカオ旅行には香港ドルがおすすめ!
マカオ旅行をする場合は、香港ドルを持つのがベストです。
買物、食事、カジノ、交通機関を始め、マカオ内のどこでも不自由なく使えます。
マカオパタカは、日本では両替できません。つまりお金が余った場合、帰国後の再両替ができないということです。
また香港空港や香港市内ではマカオパタカが利用できないので、香港空港を利用する場合や香港・マカオを周遊する場合は香港ドルへの両替が必須です。
ガイドブックは地球の歩き方 マカオ 2018~2019がおすすめです。地図が素晴らしい。