香港、マカオ、中国はすぐ近くにありますが、意外と性格に違いがあります。
10年以上マカオに住んで感じた、マカオ市民の性格の特徴を紹介します。
東洋のモンテカルロ、マカオに住む人は一体どんな性格をしているのでしょうか?
のんびりおっとり
マカオの人は、おっとりしています。
ポルトガル人も、ラテン系にしてはゆるい、穏やかで優しい性格なので、長い間ポルトガル人との交流で育まれたものかもしれませんね。
香港や東京など、ビジネスの街では、街行く人も早足で歩きますが、マカオはリゾート地ということもあり、皆のんびり歩きます。
ホテルのチェックインなども割と時間がかかることが多く、せっかちな人はイラっとすることもあるかもしれません。
マカオがどんなに発展しようが都会になりきれない、人情味と田舎っぽさの魅力があるのは、おっとりしたマカオ人の性格のおかげかなと思います。
優しい
マカオの人は優しい人が多いです。
混雑する場所では気軽に相席をしてくれたり、道を尋ねれば親切に教えてくれます。
バスでは老人や子供連れに秒で席を譲ってくれ、とてもありがたいです。
マカオに来たばかりの時、みんなとても良くしてくださるので、新鮮な驚きがありました。
マカオは戦時中は中立を保っていて、中国や香港のように日本に侵略された経験がないので、親日家の方が多いのも特徴です。
カジノの帝王スタンレー・ホーさんは日本語も堪能で、戦時中は通訳として活躍したと言います。
マカオ大学には日本語学科がありますので、毎年日本とマカオ間には交換留学生の行き来がありました。
控えめ
男性は草食系という言葉がぴったり合うタイプの人が多いです。
マカオは狭いので、あちこち手を出すと変な噂が立ちやすいゆえの、処世術なのかもしれません。
女性も、全員とは言いませんが、比較的物静かで真面目な人が多い印象です。
仕事中までやかましいのは、日本人だけでしたね。
素朴
ギンギラギンの都会的で派手なカジノのイメージとは異なり、マカオに住む人は飾らない素朴な性格が多いです。
昔ながらの田舎風で、なんだかほっとする温かみがあります。
高級ホテルや豪華リゾートができても都会になりきれない、こちらが本来のマカオの姿なんでしょうね。
無難なファッション
マカオの人は、大人しめの無難な服装が多いです。
男性は会社ではシャツが多いですが、女性は職場にもカジュアルな格好で来ます。
香港は、モード系などかなり攻めたおしゃれや、ブランド物を身にまとう人が目につきます。
台湾は、日本風のおしゃれをしている人が多くて、日本人みたいだなあと思うことがよくあります。
中国は、ロゴとか柄とか派手好きですね。
ラインストーン付きのベルサーチのTシャツなどは、見ただけでもう間違いなく中国の方だなとわかります。
お化粧は基礎化粧が全て
マカオの人は、若い人でもノーメイクが多いです。
高級ホテルに行くにも、仕事するにも、薄化粧?というかメイクしてる?という感じです。
マカオの人もポルトガル系は少なく、ほとんどが私たちと同じ平たい顔族ですが、みんなノーメイクなのでそれが普通になっています。
おかげで私も、手放せなかったつけまつげをやめられました。
私が日本語を教えているマカオ人の小学生から、「どうして日本人はみんなきれいなの?」と質問を受けたことがあります。
子どもらしくて可愛いですね。
私は「日本人は、しっかりお化粧するからね~」と答えました。
マカオの女性もメイクアップこそ凝りませんが、美容意識は高いので、デパートやDFSの化粧品売り場では基礎化粧品が売れ筋です。
日本のSK-ⅡやPOLA、資生堂の商品は特に評価が高く、とても人気があります。
マカオは長崎に似ている?
人がのんびりしていて優しく、坂が多くて、中華街があって、天主堂があって、ポルトガルと交流があって…と、長崎とマカオは共通点が多いです。
私は福岡出身で同じ九州なので、やはりマカオは水が合います。
一方、香港人はせっかちで商売人なところが、大阪人気質なんてよく言われます。
マカオはカジノの街、セレブのようにパーティー三昧!だと思いましたか?
実は意外と、のどかで飾らない人柄だったのですね。
マカオのガイドブックは地球の歩き方 マカオ 2018~2019がおすすめです。地図が素晴らしい。
以下におすすめのマカオ旅行本を紹介しておきます。
マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。