マカオに来たばかりの頃は、文化の違いに驚くことが多くありました。
特に食事やトイレなど、生理現象や生活に直結した部分の違いは戸惑いが大きいです。
中でも特に驚いた3つを紹介します。
魚をひっくり返す
お祝いの席などで、尾頭付きの大きなお魚が出ることがよくあります。
蒸してお醤油をかけ、ネギとパクチーを添える、とても美味しい料理です。
日本では、煮魚や焼き魚の半身を食べた後、魚をひっくり返すのはマナー違反とされます。
昔は魚をひっくり返して食べる男とは結婚するな、なんて言葉がありましてね。
ググっても出てこないので、自分の記憶が確かなのかあいまいですが。
食べた後はそのまま骨を外して、残りの半身を食べるのが日本のマナーですが、中国では気にしないようです。
マカオ人のお姑さんが、ズバーンとお魚をひっくり返しているのを見て、初めは少し驚きました。
かなり大きなお魚なので、もちろん煮汁があたりに飛び散りますが、誰も気にしません。
郷に入っては郷に従え。
そういうものかと思って、私も慣れました。
私自身が取り分けるなら、日本のマナーに従って骨を外すと思います。
ダラ嫁なので、取り分けてもらうだけなのです。
なので文句は言いません。
ご飯をかっこむ
日本では、お茶碗に口をつけてご飯を食べるのを「犬食い」と言って嫌います。
お行儀が悪い、とみなされるんですね。
お箸でご飯を一口分ずつ口に運ぶのが、日本での正しい食事マナーです。
でも香港映画やドラマでは、きれいな女優さんもみんなお茶碗に口をつけてご飯をかっこんでいます。
日本人から見ると、よっぽどがっついているように見えるんですね。
疑問に思って、マカオ人夫に聞いてみたところ「これがマナー」と言っていました。
なるほど、道理で。合点がいきました。
げっぷをする
マカオは美味しい料理が多いのですが、どのレストランに行っても必ず聞こえてくるのは「ゲフー――――」という大きなげっぷの音。
先輩ガイドの中には、現地の方と付き合ってたけど、これがどうしてもダメ、という人もいました。
中日カップルの愛が試される、最初の試練ですね。
女性はあまり多くは見ませんが、年齢関係なく、わざとやってるのかなと思うくらい大きなげっぷを遠慮なく出します。
調べてみたところ、中国ではげっぷは「満足した」という意味を表す表現だそうです。
やっぱりわざとやってますね。
住んでみないとわからない
外国に住んで、地元の人と生活することで見えてくることが色々あります。
逆に日本ではOKだけど、中国ではダメなこともあるでしょうね。
また面白い違いがあったら、紹介したいと思います。