マカオ世界遺産30か所めぐり、後半です。
セナド広場からカモンエス広場まで歩いて北上し、路線バスに乗って移動、ロープウェイを利用してギア灯台を目指します。
所要時間は最速でバス停まで約1時間、灯台までさらに40分ほどです。
ゆっくり見て回りたい方は、3~4時間ほどみておくことをおすすめします。
※情報は2020年2月現在のものです。1MOP(マカオパタカ)=約13.5円
マカオの世界遺産30か所めぐり、前編はこちらの記事をご覧ください。
マカオガイド直伝!世界遺産制覇の最も効率的な回り方モデルコース・前編
- レアル・セナド・ビル(市政署/旧・民政総署)
- セナド広場
- 関帝廟(三街會館)
- 仁慈堂
- 聖ドミニコ教会
- 聖ドミニコ広場
- 盧家屋敷(ロウカウマンション)
- カテドラル
- カテドラル広場
- イエズス会紀念広場
- 聖ポール天主堂跡
- モンテの砦
- 哪吒廟(ナーチャびょう)
- 旧城壁
- 聖アントニオ教会
- プロテスタント墓地
- カーザ庭園
- カモンエス広場
- 二龍喉公園からロープウェイに乗車
- ギア灯台およびギア聖母礼拝堂
- マカオの世界遺産を全て制覇しよう!
レアル・セナド・ビル(市政署/旧・民政総署)
市政署は、昔のマカオの市役所でした。
2階の会議室は、現在でも記者会見の会場などに使われます。
1階ロビーのアズレージョはマカオで最も美しいと評判で、記念撮影にもおすすめです。
中庭は、ポルトガルの宮殿のものをモチーフに造られました。
施設情報
住所:No. 163 Av. Almeida Ribeiro (San Ma Lo)
開放時間:9:00~21:00
セナド広場
セナド広場は、マカオの世界遺産の中心に位置します。
ピンクやクリーム色のパステルカラーの建物に囲まれた、ポルトガル風の明るい雰囲気が魅力です。
季節ごとの飾り付けも見逃せません。
広場中央の噴水の前が、記念撮影のベストスポット。
まるでヨーロッパのような美しい写真が撮れますよ。
施設情報
住所:Senado Square
開放時間:24時間
関帝廟(三街會館)
関帝廟には商売繫盛の道教の神様として、三国志の関羽が祀られています。
関羽は信義に篤く蓄財にも長けていたため、商売繫盛の神様として中華圏で広く愛されています。
目立たない場所にあって見つけにくいので、見逃さないように注意してくださいね。
◆関帝廟の見どころについては、こちらの記事をご覧ください。
マカオの世界遺産・三街会館(関帝廟)は商売繁盛のパワースポット
施設情報
住所:Rua Sul do Mercado de São Domingos
開放時間:9:00~18:00
仁慈堂
仁慈堂はアジア初の孤児院、社会福祉施設です。
現在は2階が博物館、1階はドラッグストアとして利用されています。
博物館入口前の通りは、ポルトガル風の写真が撮れる撮影スポットとして人気です。
「仁慈堂博物館」には、マカオで作られて日本のキリシタン大名に贈られた、十字架の描かれた青磁器の壺など、珍しいものが数多く展示されています。
歴史好きな方におすすめです。
◆世界遺産エリアにあるおすすめの写真スポットについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
カラフルな彩りに夢中!マカオの世界遺産おすすめ写真スポット6選
施設情報
仁慈堂博物館
住所:Senado Square
開放時間:10:00~13:00、14:30~17:30
定休日:月曜・マカオの祝日
料金:5MOP(約70円)、学生と65歳以上は無料(要証明提示)
聖ドミニコ教会
聖ドミニコ教会は、メキシコからやって来たドミニコ修道会により建立されました。
ファティマの聖母が主催壇に祀られており、別名「バラ教会(玫瑰堂)」です。
教会に併設した「聖ドミニコ博物館」では、キリスト教ゆかりの芸術品を見学できます。
施設情報
住所:St. Dominic’s Square
開放時間:10:00~18:00
聖ドミニコ博物館
開放時間:10:00~18:00
料金:無料
聖ドミニコ広場
聖ドミニコ教会前の小さな広場です。
教会をバックに、記念写真もおすすめ。
ヤシの木を少し入れて撮ると、南国風の雰囲気が出ます。
施設情報
住所:S. Domingos Square
開放時間:24時間
盧家屋敷(ロウカウマンション)
盧家屋敷は、マカオの初代カジノ王「盧華紹(盧九)(ロウ・ワシウ/ロウカウ)」の家です。
盧家の9番目に生まれた子供なので、広東語で「盧九(ロウ・カウ)」という愛称で呼ばれています。
子だくさんなんですね。
教会に囲まれたこの辺りでは珍しい、伝統的な中国の建築様式の建物です。
建物の内部には、随所に風水が散りばめられています。
おすすめは「富貴栄華」の透かし彫りです。
縁起が良く、とても美しいので、撮影スポットにもおすすめしています。
◆ロウカウマンションやその他のマカオの風水建築について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【マカオ世界遺産】盧家屋敷ロウカウマンションはカジノ王の風水家屋
施設情報
住所:No.7, Travessa da Sé
開放時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
定休日:月曜
カテドラル
マカオで最も権力のある教会が、カテドラルです。
キリスト受難行列など、マカオのキリスト教における重要なイベントが行われます。
高台にあり、昔は海岸線が見えたことから、船乗りの妻がここで夫の帰りを待ちました。
別名「望人寺(人待ち寺)」です。
こちらの教会は、観光客は入口から数歩しか入れません。
いつも誰かがお祈りをしているので、静かに見学しましょう。
施設情報
住所:No.1 Cathedral Square
開放時間:9:30~18:00
カテドラル広場
カテドラル広場は、マカオらしい噴水が印象的な、カテドラルの前にある広場です。
噴水のモチーフはタツノオトシゴで西洋、しゃちほこで東洋を表しています。
記念写真は、噴水の前に立ち、教会をバックに撮るのがおすすめです。
施設情報
住所:Cathedral Square
開放時間:24時間
イエズス会紀念広場
カテドラル広場から、お土産通りを抜けて、聖ポール天主堂跡まで徒歩5分ほどです。
イエズス会紀念広場は、聖ポール天主堂跡前の広場です。
イエズス会がマカオに貢献した歴史をたたえて、この地名がつけられました。
若い男女の像は、女性が中国、男性がポルトガル、ハスの花がマカオを暗示しています。
2人を円が囲っていて、鶴が飛んでいるのには、中国とポルトガルの末長い友好を願うメッセージが込められています。
施設情報
住所:Company of Jesus Square
開放時間:24時間
聖ポール天主堂跡
聖ポール天主堂は、アジア最大の教会、アジア初の西洋式大学としてマカオに誕生しました。
マカオ文化を代表する最も重要なシンボルであり、東西文化が複雑に絡む装飾が特徴です。
1835年の火事以来再建されず、正面のファサードだけがハリボテのように残っています。
◆聖ポール天主堂跡の見どころについては、こちらの記事をご覧ください。
マカオ観光ガイドおすすめ世界遺産!聖ポール天主堂跡の見どころ・アクセス・周辺情報
施設情報
住所:Company of Jesus Square
開放時間:9:00~18:00(最終入館17:30)
天主教藝術博物館および地下納骨堂
住所:Ruins of St. Paul’s, Macao
開放時間:9:00~18:00(最終入館17:30)
定休日:火曜14:00以降
モンテの砦
聖ポール天主堂跡から、マカオ博物館のエスカレーターを利用するとすぐです。
博物館が開館していないときは、歩いて上りましょう。
モンテの砦はマカオ最大の要塞で、「モンテの聖母要塞」と呼ばれました。
イエズス会によって運営されており、マリア像や礼拝堂が残っています。
マカオ市内と中国・珠海市を一望できる大パノラマは必見です。
大砲台のレプリカが残っており、かつての様子を思い起こさせます。
記念撮影の定番は、大砲とグランドリスボアを一緒に写真に納めるアングルです。
◆モンテの砦の見どころについては、こちらの記事をご覧ください。
マカオ・モンテの砦は絶景が魅力のおすすめ世界遺産! – マカオ鴛鴦茶通信
施設情報
住所:Mount Fortress
開放時間:7:00~19:00
マカオ博物館
開放時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
定休日:月曜
料金:大人15MOP(約200円)、学生8MOP(約100円)
12歳以下と65歳以上、マカオID保持者は無料(要パスポート提示)
火曜日と毎月15日は無料
哪吒廟(ナーチャびょう)
ナーチャ廟は1888年に建てられた、道教の少年神「哪吒(なた)(ナーチャ)様」を祀るお寺です。
この辺りで疫病が発生した際、村人の夢枕にナーチャ様が立ち、病気を治す方法を教えてくれたという伝説が残っています。
お寺の裏手、壁の向こう側には、ナーチャ神とマカオの祭事に関する資料を集めた「ナーチャ展示館」があります。
◆ナーチャ廟の見どころについては、こちらの記事をご覧ください。
マカオの世界遺産「ナーチャ廟」で疫病を退けた神様にお祈りしよう – マカオ鴛鴦茶通信
施設情報
住所:No. 6 Calçada de S. Paulo
開放時間:8:00~17:00
ナーチャ展示館
住所:Pátio do Espinho n.º 6, Macao
開放時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
定休日:水曜
旧城壁
旧城壁は、ナーチャ廟のすぐわきにある壁です。
ポルトガル人は、スペイン軍やオランダ軍から街を守るためにこの城壁を築き、内側で暮らしていました。
シュウナンボーというマカオ独自の素材は、カキの貝殻や土砂などを混ぜてあり、時間が経つにつれ堅固になっていくのが特徴です。
施設情報
開放時間:24時間
聖アントニオ教会
旧城壁前の坂を下り、細い道を5分ほど北に向かって歩くと、聖アントニオ教会があります。
聖アントニオ教会は、マカオで最も古い教会の1つです。
ポルトガル・リスボン出身の聖人、聖アントニオは結婚を司ります。
いいご縁が欲しい方におすすめです。
この教会ではよく結婚式が行われ、別名を「花王堂」といいます。
施設情報
住所:Santo António Square
開放時間:9:00~17:30
プロテスタント墓地
聖アントニオ教会から、道を渡ってすぐの場所にあります。
カトリックが主流のマカオで唯一の、プロテスタントの礼拝堂と墓地です。
墓地には、マカオで永眠したイギリス人やアメリカ人が埋葬されています。
礼拝堂は、ロンドンから初めて中国に派遣された伝道師、ロバート・モリソンの功績をたたえ「モリソン礼拝堂」と呼ばれています。
見どころは世界でも珍しい、漢字が書かれたステンドグラスです。
モリソンの功績は、聖書を中国語に翻訳・出版したことと、英中辞典を出版したことです。
日本人の英語学習にも飛躍的な進歩をもたらしました。
施設情報
住所:Beside Casa Garden
開放時間:8:30~17:30
カーザ庭園
ピンクと白のツートンカラーがかわいい建物は、ポルトガルの豪商マヌエル・ペレイラの邸宅でした。小さなマカオでは珍しい、広々とした庭のぜいたくな造りです。
その後イギリスの東インド会社に貸し出されました。現在は東方基金会の所有です。
建物では、不定期で写真の展覧会を開催しています。内部は撮影禁止です。
施設情報
住所:Beside Camões Square
開放時間:9:30~18:00
ギャラリー
定休日:土日とマカオの祝日
カモンエス広場
カモンエス広場は、かつて西洋人の生活エリアでありながら、現在ではすっかり地元の年配の人の憩いの場です。
マカオで1番のがっかり世界遺産ではありますが、東西文化の交流地点というポイントを考慮して、世界遺産の見どころに挙げられました。
広場に隣接するカモンエス公園はマカオ最大級の公園で、熱帯の植物や巨岩などが多数あります。
空気が澄んでいて気持ちいいので、時間に余裕があれば公園を散策するのもおすすめです。
施設情報
住所:Camões Square
開放時間:24時間
カモンエス公園
住所:Praça de Luís de Camões, Macau
開放時間:6:00~22:00
二龍喉公園からロープウェイに乗車
カモンエス広場からバスに乗って、二龍喉公園へ行きましょう。
公園にはロープウェイがあり、ギア灯台の近くまでラクラク行くことができます。
カモンエス広場「白鴿巢總站」から「17」番乗車「二龍喉公園」下車すぐ
所要時間約15~20分、6~10分に1本
料金6MOP(約80円)
マカオパス利用で3MOP(約40円)
路線バスの乗り方やマカオパスについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
松山ロープウェイは世界で最も短く、時間にして3分程度です。
ロープウェイを降りたら、前方右手のハイキングコースに進みます。
道なりに10分弱歩くと、前方が開けて灯台が見えてきます。
1日よく歩いた分、最後の場所にたどり着いた時の感動もひとしおです。
◆二龍喉公園の見どころは、こちらの記事をご覧ください。
マカオで桜!二龍喉公園は家族におすすめの癒しスポット – マカオ鴛鴦茶通信
施設情報
松山ロープウェイ
住所:Avenida do Sidónio Pais, Macau
開放時間:8:00~18:00
定休日:月曜、月曜がマカオの祝日の場合は火曜
料金:片道2MOP(約30円)往復3MOP(約40円)
ギア灯台およびギア聖母礼拝堂
マカオ半島で最も高い丘、ギアの丘に立っており、記念撮影にもおすすめのスポットです。
最初の灯台は、1865年に造られました。
現在でも現役で、毎晩灯台の光を見ることができます。
礼拝堂は、東西文化の融合を示すマカオらしいフレスコ画が見どころです。
聖母マリアや天使の絵とともに、狛犬や盆栽の絵が描かれています。
施設情報
住所:Guia Hill
開放時間:要塞9:00~18:00、礼拝堂10:00~17:00(写真撮影禁止)
マカオの世界遺産を全て制覇しよう!
マカオの世界遺産は、30か所ととても多く見応えがあります。
基本的に全ての施設を無料で見学できるので、歴史好きや写真好きな方は、ぜひ時間をかけてじっくり回ってみてください。
マカオらしさをあちこちに発見できると思います。