「本場の飲茶を楽しみたいけれど、何がおいしいの?」「何を頼んだらいい?」というのは、お客さんからよく聞かれる質問です。
10年間マカオに住み、毎週飲茶をしている現地ツアーガイドが、日本人の口に合う鉄板メニューを紹介します。広東語での読み方を、カタカナですがつけています。
- 10位 ちまき(荷香糯米鶏:ホーヒョンローマイガイ)
- 9位 キンモクセイとココナッツミルクのゼリー(椰汁桂花糕:イエジャッグヮイファーゴウ)
- 8位 肉団子(山竹牛肉球:サンジョッガウヨッカウ)
- 7位 湯葉巻き(鮮竹巻:シンジョッギュン)
- 6位 腸粉(チョンファン)
- 5位 チャーシューまん(叉焼包:チャーシウバオ)
- 4位 カスタードまん(流沙包:ラウサーバオ、奶皇包:ナイウォンバオ)
- 3位 春巻き(春巻:チョンギュン)
- 2位 シューマイ(焼売:シウマイ)
- 1位 蒸しエビギョーザ(蝦餃:ハーガオ)
- 外さないメニューを選んで飲茶を満喫しよう!
10位 ちまき(荷香糯米鶏:ホーヒョンローマイガイ)
ハスの葉で包んで蒸したちまきで、とても香りがいいのが特徴です。中には鶏肉、干し貝柱、豚肉、塩漬けのガチョウの卵黄など色々なものが入っています。
腹持ち抜群です。レストランによっては小さなあわびが入っているものもあります。
塩漬けの卵黄は日本人にはあまりなじみがありませんが、中国では月餅の中身としてもポピュラーです。
豚肉の脂身はうまみがたっぷりで、ちまきには欠かせません。
いずれも苦手だったらよけておきましょう。無理して食べる必要はありません。
私は、よけます。
9位 キンモクセイとココナッツミルクのゼリー(椰汁桂花糕:イエジャッグヮイファーゴウ)
キンモクセイの花が食べられるってご存知でしたか?目にも美しい黄金色のゼリーには、キンモクセイの花が混ぜこまれています。
口に入れた瞬間に香りが口いっぱいに広がって、とても華やかな気分になります。
キンモクセイゼリーだけでもおいしいですが、ココナッツミルクゼリーのなめらかな食感とトロピカルな風味が合わさることで、口の中でハーモニーを楽しめます。
私がマカオで初めて食べて、大好きになったデザートです。女性は特に好きだと思います。
8位 肉団子(山竹牛肉球:サンジョッガウヨッカウ)
クワイのシャクシャク食感が楽しい肉団子です。柔らかくて、子供や年配の方にもおすすめです。お好みでウスターソースをつけていただきます。
漢方として使われるオレンジピール、陳皮(チンピ)の香りが良い魚のつみれ(爽滑鯪魚球:ソンワッリンユーカウ)などのバリエーションもあります。
7位 湯葉巻き(鮮竹巻:シンジョッギュン)
優しい味が魅力の湯葉巻きは、ほっとする一品です。せいろで蒸してあるので、素材のうまみが凝縮しています。野菜や肉を湯葉で巻いてスープで味つけした、上品な点心です。
湯葉が好き方は、ぜひ試してみてください。
6位 腸粉(チョンファン)
つるんとした米粉のクレープは、日本ではあまり有名ではありませんが、香港・マカオでは定番の人気点心です。なめらかな食感がたまりません。一度食べたら虜になってしまいます。私もこちらで初めて食べて、大好きになりました。
エビを巻いたものや、チャーシューを巻いたもの、ベジタリアンOKのものなど、1軒のレストランでも数種類から選べます。蒸したもののほか、香ばしく焼いたものもおいしいです。
具が入っているものはしょうゆをかけて、具が入っていないものや焼いたものは別皿の甘味噌とごまだれをつけていただきます。
5位 チャーシューまん(叉焼包:チャーシウバオ)
甘からいチャーシューのあんがたっぷり入ったふわふわの肉まんは、子供も大好きな味。チャーシュー自体がこってりしているので、ボリュームがあります。
地元の人からの人気も高いです。
年齢のせいか、悲しいかな私はもう食べられなくなってしまいました。
マカオに来た頃は、おいしくいただいていたんですけどね。
4位 カスタードまん(流沙包:ラウサーバオ、奶皇包:ナイウォンバオ)
噛むとカスタードソースがあふれてくるような、とろけるカスタードまんを特に「流沙包(ラウサーバオ)」と呼びます。
卵感の強いカスタードと、ふわふわの皮がぴったりマッチしている、何度も食べたくなる甘い点心です。
熱々のうちが一番おいしいので、届いたら早めに食べてしまいましょう。
人気があるので、甘いものだからと後回しにすると、売り切れてしまうことがあります。早めに頼んでおくのがおすすめです。
3位 春巻き(春巻:チョンギュン)
サクサクの春巻きは、安定のおいしさです。
中のあんはレストランによって多少異なります。ビーガンOKの、野菜だけを使った春巻きもおいしいですよ。
春巻きと一緒に小皿でウスターソースが出るので、お好みでつけて召し上がってください。
2位 シューマイ(焼売:シウマイ)
日本で人気のシューマイは、マカオでも人気の定番メニューです。
エビやイカがゴロっと入った弾力抜群のプリプリのシューマイは、噛むたびにうまみが広がります。日本の柔らかい豚肉のシューマイとは、また違うおいしさです。
何もつけずに召し上がってみてください。
1位 蒸しエビギョーザ(蝦餃:ハーガオ)
堂々のおすすめ第一位が、エビギョーザです。外れがない、鉄板の人気メニューです。
蒸されて半透明になった弾力のある皮と、プリプリのエビがたまりません。大きなエビの塊がたくさん入っていて、食べ応えがあります。
透き通った見た目も美しく、地元の人にも人気のあるメニューです。
外さないメニューを選んで飲茶を満喫しよう!
みんな大好きな飲茶ですが、写真がない文字だけのメニューを渡された場合は、何を選んだらいいのか日本人にはわかりにくいところがあります。
点心にはたくさんの種類がありますが、今回は特に日本人好みのものをセレクトしました。飲茶の際はぜひ参考にしてみてください。